4歳を過ぎたら治療適応期、定期検診は1歳から

お口の中の健康を守るためには、歯科医院に通う習慣をつけることが大切です。当院では、お子さんが歯医者嫌いにならないよう、さまざまな工夫をしております。

小児歯科

子どものうちに「歯医者は苦手」と思ってしまうと、そのイメージは一生つきまとってしまいます。すると大人になっても、多少の違和感なら歯科医院に行かずに我慢してしまい、その結果、むし歯や歯周病が進行してしまうこともあるのです。これでは、お口の中の健康は守れません。

当院では、お子さんがリラックスして治療を受けられるよう、さまざまな工夫を行っています。まずは、歯科医院の雰囲気や治療台に慣れてもらうところから始めます。

他院で「泣くから治療できない」などと断られたお子さんでも、4歳を過ぎると「痛くない(無痛治療)」「苦しくない(ラバーダム防湿)」「根負けしない(歯科医師)」ことがわかると、泣かずに治療できるようになります。

小児歯科ではラバーダムを使用

小児歯科ではラバーダムを使用むし歯治療のときに大切なのは、治療したところに新たなむし歯菌が付かないようにすることです。いくら悪くなった部分を削っても、詰め物をする前にむし歯菌が付いてしまうと、詰め物の下でむし歯が再発してしまいます。特にお子さんの場合、大人よりも唾液の量が多いので、治療部分にむし歯菌が付着してしまう確率が非常に高くなります。

むし歯治療において、お子さんの治療は唾液の分泌が多いため、詰め物や根の治療をしようとするとうまく詰められません。また、舌が動いて危険を伴います。ラバーダムというゴムのマスクで、それらの影響を受けないように細心の注意を払って、より精度の高い安全な治療を提供します。

初回診療では治療をしません
お子さんには、まず歯科医院での治療に慣れていただくことから始めます。初回診療時にはお話をじっくりお聞きし、そのあとお口の中を見せてもらいます。

診察台に座って、治療に使うラバーダムをかけるところまでで、初回診療は終了です。ラバーダムをとって「よく頑張ったね。痛くなかったでしょ。」と褒めてあげると、お子さんは歯科治療に対して自信がつきます。すると実際の治療にも前向きに臨めるようになるのです。

4歳になったら歯科治療

4歳になったら歯科治療乳歯は永久歯に比べて柔らかく、むし歯にもなりやすくなっています。そのため、歯が生え始めたらすぐにでも定期検診の習慣をつけて、なるべくむし歯にならないように気をつけてあげたいものです。

子どもは、4歳になると母子分離ということができる脳に変化してきます。治療を行うには最適の年齢です。最初は怖がって泣いたり暴れたりすることもありますが、感受性がきちんと育っている証拠だと思ってください。『話して』『見せて』『触らせて』という方法でスムーズな導入を行いますが、それでも怖がる場合にはハンドオーバーマウス法という手法もあります。それで痛くないことがわかると、次回から難なく治療を行えるようになります。それまではできるだけ応急処置にとどめ、むし歯の予防と進行抑制に努めるようにします。

痛みの少ない小児治療痛みの少ない小児治療
お子さんには、できるだけ痛みのないように治療します。麻酔の刺入点を麻痺させて、痛みのない麻酔をします。もちろん、注射器は見せないで行います。小さいお子さんの治療には、来院時に「注射してもがまんしなさい」とか「痛くても泣いてはいけないよ」などとは決して脅さないでください。

乳幼児期の治療

乳幼児期の治療当院では、4歳以下のお子さんへの治療は行っていません。というのも、4歳前は脳の発達が未熟なため、歯科治療がただの苦痛にしか感じられないからです。4歳前に無理に治療を行うと、一生「歯医者が苦手」というイメージを抱えることにもなりかねません。4歳以下のお子さんの場合は、食生活やブラッシングの指導と進行止めの薬で、むし歯の予防と進行抑制に努めるようにします。

その代わり、歯を磨いたあとにフッ素を溶かし込んだ水でうがいをする「フッ素洗口法」をお薦めしています。フッ素洗口法をご自宅で毎日行うことで、フッ素塗布と同じような効果があります。

きちんとむし歯の予防ができているお子さんは「体に抵抗力があって病気になりにくい」「学校の欠席率が低い」といった研究データもあります。むし歯を気にすることなく、勉強やスポーツに集中できるといった効果も期待できます。お子さんの健やかな成長のためにも、ぜひむし歯予防を心がけてあげてください。

1歳からの定期検診
歯が萌出したら、1歳からでも定期検診は必要です。1歳からむし歯予防の指導を受けると、むし歯になりにくいだけでなく、矯正の必要性も低くなります。健全な歯並びが確保され、やがては歯周病になりにくい、高齢になっても歯を失いにくい結果が生まれると考えています。

子どもの頃に健全な口腔内環境を保つことができれば、老いてもかくしゃくとした人生が保てるのではないかと思っています。

まずは、お悩みをご相談ください

「入れ歯の調子がよくない」「歯ぐきの腫れや口臭が気になっている」など、お口の悩みはありませんか?治療に関する疑問・不安、治療内容について、まずはお気軽にご相談ください。