肩こり、腰痛、頭痛、めまい。
先日、めまいの治療を耳鼻科で受けていることを問診で告げられた方がいらっしゃいました。お口の中を見てみると奥歯に動く歯があってそれを避けるように顎が動かざるを得ない状態にありました。顎の関節のすぐ上には三半規管があります。関節の位置がずれると当然三半規管の圧迫が考えられます。めまいはそれが原因であることが容易に想像できます。
めまいだけではありません。人類が二足歩行するようになるためには、顎というバランスをとる器官を頭のすぐ下に持つことで成し遂げてきた経緯があります。頭にとっては顎というおもりを中心に据えることで直立できるわけです。ところが、ムシ歯で噛み合わせの変化が起きたり、歯槽膿漏で歯を失ったりすることで、顎の位置が微妙にずれます。そのバランスのずれを元に戻そうとして、頭の位置がずれ、肩の位置がずれ、腰の位置がずれるのです。肩こり、腰痛、頭痛、めまいの殆どはこの顎のずれによるものと考えられます。
耳鼻科で治りにくいめまいになったら、肩こり、腰痛、頭痛になったらまず咬合を専門とする歯科医院を受診してみてください。
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