咬み合わせが不安定になっていると、しっかりとものが咬めないだけでなく、頭痛や肩こり、腰痛といった全身症状を引き起こすこともあります。
お口の中のトラブルというと、ほとんどの方がむし歯や歯周病をイメージされると思います。でも、健康的な生活を送るために重要なのが「咬み合わせ」です。咬み合わせがずれていると、食べ物がうまく咀しゃくできなかったり、話すときに息が漏れてしまったりします。
咬み合わせはむし歯などと違い、少しくらい悪くなっても痛みなどの自覚症状を感じるわけではありません。だからこそ、気がついたときにはかなりずれてしまっているということもあり得るのです。
咬み合わせが悪くなる原因
咬み合わせのずれは、ほんの少しの刺激によっても起こります。たとえばむし歯治療の詰め物が少しだけ高かった、頬の内側に口内炎ができたといった些細なことでも、無意識のうちに咬み合わせを変えてしまうことがあります。
また、うつぶせ寝、歯ぎしり、食いしばり、頬づえなど、お口に力をかけるような習慣から咬み合わせのずれが起こることもあります。さらには、常に足を組んでいるといった斜め座りのクセから、咬み合わせがずれてしまうこともあるのです。