それでは、正しい咬み合わせとは、一体どのような状態なのでしょうか。
上下の歯を咬み合わせたときに、すべての歯にバランスよく力がかかっている状態です。一部の歯だけに力がかかるようになっていると、その部分の歯や歯ぐきが痛んで、歯周病などを引き起こすことがあります。また、過剰な力がかかることで、顎関節が変形してしまうこともあります。
咬み合わせが不安定になっていると、体全体のバランスが崩れてきて、頭痛や耳鳴り、めまい、首の痛み、肩こり、背中の痛み、腰痛、女性の場合は生理痛といった症状を引き起こすこともあります。いわゆる「不定愁訴」(ふていしゅうそ)と呼ばれる症状で、その原因が思い当たらないときは、咬み合わせを疑ってみてください。