歯の大切さを理解してほしい

院長あいさつ昔の映画を見ていると、アメリカに買われていく奴隷が歯の検査をしているシーンが出てくることがあります。健康診断をして、早期発見・早期治療を行おうとしているのではありません。奴隷の値段を決めているのです。こき使っても死なない奴隷、病気になりにくい奴隷は歯と歯並びが良いことを、当時の白人は知っていたのです。

先日、北海道良い歯コンクールで優勝した80歳の方の記事が新聞に載っていました。彼は、28本の歯がすべて存在し、歯周病になっていないと言います。そして驚くことに、病気らしい病気はしたことがないらしいのです。

兵庫県の歯科医師会の調べでは、20本以上の歯がある老人と、それ以外の老人を比較したところ、医療費が21%も少ないことがわかっています。歯の良い人は、病気になりにくいという証拠です。

歯は、全身の健康を司ると言われていますが、健康だけでしょうか。よく咬まなければならない餌を与えたネズミと、そうでない餌を与えたネズミの学習能力を比較した実験では、明らかに前者の方が高いのです。また、咬む回数が増える昼食を与えた幼稚園児と、そうでない昼食を与えた幼稚園児では、学習能力に差が出ることもわかっています。運動能力においても、咬む能力の高い小学生とそうでない小学生を比較すると、ソフトボール投げにおいても50メートル走においても明らかな違いがあります。

歯周病と心臓病・脳卒中・糖尿病との関係が解明されてまだ日が浅いですが、高血圧・腎臓病・蓄膿症・ある種のアレルギー等との関連性は、昔から言われていました。また咬み合わせが、肩こり・腰痛・頭痛・めまい・生理痛などの不定愁訴と関係していることも指摘されています。このように、歯科疾患と全身疾患との関係がどんどん具体的にわかってきています。

QOL(人生の質)が問われる中、人の健康を左右する歯や口のケアに携われる職業に就けたことに、私は感謝しています。当院ではこれらのことを踏まえて、患者さんの人生に寄り添っていける診療を心がけています。みなさんのお役に立てることを心から願っています。

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